田園都市線増発で特急運行定期化はあるのか 東急電鉄ダイヤ改正予測(2018年3月予定)

 214回閲覧

東急電鉄は10月12日、プレスリリースにて新型車両6020系の投入により2018年3月にダイヤ改正を実施すると公表した( 大井町線急行列車の7両編成化と新型車両6020系の導入 )。今回は東急東横線・目黒線・田園都市線の2018年3月ダイヤ改正予測について立てる。

12月15日公表!2018年3月17日全国一斉ダイヤ改正まとめについてはこちら!

大井町線急行増結および新型車両の導入、平日朝の大井町線急行増発についてはこちら!

大井町線昼間の各駅停車増発についてはこちら!

1. 田園都市線の特急定期化なるか

2018年3月ダイヤ改正では東急大井町線でダイヤ改正が行われることが既に決まっているが、これまでのダイヤ改正の傾向から同時に田園都市線でも行われる可能性は極めて高い。

東急電鉄では田園都市線の2017年より順次朝の列車を増強するとしており、2017年4月21日ダイヤ改正では平日朝に2往復、土休日朝に1往復増発された。田園都市線の増発は必発だと思われる。

ただ、2018年3月のダイヤ改正で増発されるのは間違いないが、種別はわからない。前回の2017年4月21日ダイヤ改正では急行を中心に増発されたが、2017年7月には臨時ながらも史上初の特急列車が運転されたことがあり、特急が停車駅を再編して運転を開始する可能性がある。2017年7月の臨時列車運転時には既存のダイヤを縫って運転されたため所要時間短縮効果が低かったし、周辺列車の時刻繰り上げなども行われ調整が大変であったが、定期列車として運転されれば急行より短い所要時間で設定できるのではないだろうか。




2. 東横線・目黒線の増発なるか

東横線と目黒線はともに混雑率170%で、大井町線の172%とも引けを取らない値となっている。これは武蔵小杉の急速な開発によるもので、近年輸送量が急増しているためである。

東横線では2001年3月28日に東横特急が導入されたのと引き換えに2000年8月6日の目黒線武蔵小杉開業により輸送力にゆとりが出たとして平日朝ラッシュ時の運転本数を27本から25本に減らした。2013年3月16日ダイヤ改正により地下鉄副都心線と直通するようになり平日朝の通勤特急と急行が8両から10両に増強されたものの今でも平日朝ラッシュ時の運転本数は最大毎時25本となっている。ともなれば増発の余地があるのではないだろうか。増発されるとなれば田園都市線に導入される2020系により玉突きで5000系を東横線に転属させるのが直通先の東京メトロとしても半蔵門線で運用実績があるので直通しやすい。とはいえ2020系は地下区間で騒音源の8500系の置き換えが名目とされており、なかなか起きえないだろう。

また2013年の地下鉄副都心線直通化により急行停車駅で10両対応となったが、急行通過駅でもその後徐々に避難通路と称して10両対応化が進みつつある。設置当初は簡素な作りで、輸送障害時用の全列車各駅停車運転に備えたものであるが、その2両分の避難通路も徐々にホームほどではないが幅が広く設けられ、構造も徐々にホームと同等のものになってきている。2017年3月25日ダイヤ改正にて祐天寺駅の待避線が使用開始し10両編成の停車化が一応できるようになったともなると、将来的に各駅停車の一部が10両編成化成される可能性もあるのではないだろうか。

また目黒線も平日朝に最大毎時24本の運転をしている。こちらは2023年3月予定の相鉄東急直通線開業により6両から8両に増強される予定であるが、現状でも東横線同様武蔵小杉の急速な開発により相当混雑している。ただ8両に増結されるには直通先である東京メトロや都営地下鉄、埼玉高速鉄道などとも調整が必要であり、難航しそうだ。ともなれば増発ということになるが、目黒線用車両を増備するという話もない。ともなれば、東横線や目黒線の増発や増結は、2019年以降の話となるのであろう。

また、池上線や東急多摩川線などでもダイヤ改正が同時に行われる可能性があるが、最大でも朝または夜の数本の増発にとどまるであろう。


3. 結び

今回の2018年3月東急電鉄ダイヤ改正では、大井町線でダイヤ改正が行われ、急行が6両から7両に増結され平日朝の急行の増発と昼間の各駅停車の増発が確定しており、田園都市線でも増発が行われる可能性が極めて高い。

今後大井町線や田園都市線のみならず東横線や目黒線で増結が行われる可能性もあり、東急電鉄でどのようなダイヤ改正が行われるのか楽しみにしたい。

コメント

  1. F特急 より:

    田園都市線はピーク時間帯にこれ以上の増発はダンゴ状態になるだけなので,オフピーク時間帯に”通特”を運行して時差通勤を促すか,大井町線を増発するくらいしか輸送力増強策がありません。しかし,大井町線は待避可能駅が少ないので7両急行は6本/h程度しか運行できないでしょう。”通急”として隔駅停車で10本/h程度運行するのも手かもしれません。
    東横線のダイヤも決して緩くはなく,ピーク時間帯にこれ以上増発するとダンゴ状態になり,通特の所要時間(横浜-渋谷)が40分を超えるリスクがあります。目黒線の増発に頼りたいところです。目黒線急行は隔駅停車のため,待避可能駅がなくても急行10本/h程度は運行可能でしょう。正直,東横・目黒線に関しては,ノロノロ運転覚悟の増発より10両化(東横線),8両化(目黒線)が合理的だと思います。

コメントを投稿される方はこちらの注意事項をお読みください。コメント投稿時点でこの注意事項に同意したものとみなします。

トップページに戻る

タイトルとURLをコピーしました