JR西日本は1月19日、プレスリリースにて2018年3月~6月の臨時列車について公表した( 春の臨時列車の運転 )。今回は2018年3月~6月に運転される東海道・山陽・九州の各新幹線の臨時列車について見ていく。
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1. 名古屋始発臨時「のぞみ90号」、土曜と月曜中心に設定
今回の2018年JR東海春の臨時列車運転では、東海道新幹線で臨時列車が増発される。昨年と比べて3月1日~6月30日の期間中786本増加する。
中でも注目は東京都区内7時台着の名古屋始発の「のぞみ90号」で、ダイヤ改正プレスリリースでは土休日と休翌日を中心に運転されると記載されていたが、今回の春の臨時列車運転では土曜日と月曜日を中心に設定されており、日曜日の設定日は少なくなっている。なお、この名古屋始発東京行き臨時「のぞみ90号」は、3月17日のダイヤ改正から4月9日までは毎日運転される。なんだか刈谷発名古屋行きの土休日運転の東海道線普通列車が果たして意味があるのか疑問に思えてくる。
2. 山陽新幹線「のぞみ」潰しの「ひかり」がスピードアップ
2018年JR西日本春の臨時列車運転では、山陽新幹線でも増発が成される。3月1日~6月30日の期間中は2361本(昨年比144本増、6.4%増)の臨時列車が山陽新幹線で運転され、その中でも「のぞみ」は1702本(昨年比110本増、6.9%増)の運転で圧倒的に多く、次いで「みずほ」501本(昨年比6本増、1.2%増)、「ひかり」103本(昨年比29本増、39.2%増)、「さくら」55本(昨年と同本数)となった。
なお、5月5日と6日にはのぞみ潰しの「ひかり」が運転される。しかも2018年3月17日ダイヤ改正によりこの「のぞみ」潰しの「ひかり576号」は、博多発時刻が1分から下がり、新大阪着時刻が1分から上がることで、2分所要時間が短縮され2時間53分での運転となっている。潰される臨時「のぞみ」は700系が使用される日もあり時刻変更がないことから、臨時「ひかり」の1人勝ちとなる模様だ。この「ひかり576号」はN700系8両編成での運転となっているが、もし700系の285km/h運転からN700系の300km/h運転になるのであれば、博多→新大阪間の所要時間が5分~7分程度短縮されても良いはずだ。しかし2分しか短縮されていない(しかも新大阪側の1分繰り上げは285km/h運転の500系「こだま」や700系8両編成「こだま」でも実施されている)ので、700系8両編成「ひかりレールスター」で運転される可能性も残っているのではないだろうか。
ただし、2017年中7月から12月まで合計5日間設定されていた博多発広島行き臨時「ひかり590号」は今回の設定は見送られることとなった。
3. 九州新幹線も臨時列車は増加
また2018年JR九州春の臨時列車運転では、九州新幹線も増発が成される。九州新幹線は3月1日~6月30日の期間中657本(昨年比17本増、1.7%増)の臨時列車を運転するが、先述のように山陽新幹線と直通する列車は「みずほ」501本(昨年比6本増、1.2%増)、新大阪発着「さくら」55本(昨年と同本数)となっているが、九州新幹線内で完結する博多発着「さくら」は100本(昨年比11本増、12.4%増)、「つばめ」1本(昨年と同本数)となっている。
山陽新幹線と比べると増加率は低いが、2018年3月17日ダイヤ改正で6本減便した割に増えることとなった。
4. 結び
今回の2018年東海道・山陽・九州新幹線春の臨時列車運転では、全体として臨時列車の増発が行われている。今回紹介した列車たちは存続するのか、また今後どのような新しい臨時列車が運転されるのか、楽しみにしたい。
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