「スーパー北斗」「北斗」ダイヤ改正予測(2016年3月26日予定)

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JR北海道では2016年3月26日にダイヤ改正を行う予定だと思われます(詳細につきましては2015年12月18日公表予定のJR北海道プレスリリースをご覧ください)。当サイトでは公表1カ月前に北海道新幹線とアクセス列車について予測していきたいと思います。

現在公表されている運行本数は以下の通り( http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2015/150916-3.pdf )。

  • 北海道新幹線
    • はやぶさ 東京~新函館北斗 1日10往復(その他に臨時最大4往復の予定)
    • はやぶさ 仙台~新函館北斗 1日1往復
    • はやて 盛岡~新函館北斗 1日1往復
    • はやて 新青森~新函館北斗 1日1往復
  • 快速「はこだてライナー」 1日16往復
  • 特急「スーパー北斗」「北斗」 1日12往復

今回はこのうち「スーパー北斗」「北斗」について触れていきたいと思います。

現状では「スーパー北斗」「北斗」は1日9往復運行されており、2016年3月26日から1日12往復になるとすると3往復の増発に値します。以前の記事では普通列車の79本削減が言われていますが、少なくとも「北斗」系統はまだまだ明るいようです。

1. 現在所有する編成数では足りない

「北斗」は北海道でも古参の列車で、名称自体は1965年(昭和40年)からある由緒正しき列車である。過去のダイヤを見ていくと1994年3月1日~2013年7月5日までは1日11往復運行されていたのが最大だったようである。このころはスピード重視の側面もあり、函館~札幌間を3時間で結ぶ列車もあった。しかしその後の度重なる不祥事によって特急列車はどの線区においても減速を強いられ、幹線系統の本数の特急は減便も強いられた。そしてキハ183系が安全に使用できるようになり現在の1日9往復で落ち着いている状況である。ただ、所要時分が最速でも3時間30分となったため、使用編成数はさほど変わっていないものとみられる。

もし今から3往復増発させようとすると、運用を増やさなくてはならなくなる。キハ261系が増備されるというが、あくまでキハ183系の取替が優先であるからどこかで減らさなくてはならなくなる。気動車で「北斗」の時速120km対応に適した車両で捻出できそうな列車「サロベツ」「ニセコエクスプレス」「ノースレインボーエクスプレス」しかないのである。「ニセコエクスプレス」は3両、「ノースレインボーエクスプレス」は4両と短く、「北斗」の5両や「スーパー北斗」の7両と比べると輸送力に劣る。「サロベツ」であれば多客期に6両連結をしたり、「北斗」車両との汎用性があるので一番使い勝手がいいものと思われる。宗谷北線の普通列車が削減される今、3両で細々と運行する「サロベツ」も一緒にお別れになってしまうかもしれない。




2. 「すずらん」も減便か

「スーパー北斗」「北斗」の3往復増発は利便性向上につながるが、本当に全区間で3往復増発となるのであろうか。

「北斗」系統は函館から函館本線・室蘭本線(海線経由)・千歳線を経由して札幌に至る。そのおよそ半分の区間を重複して走るのが、室蘭~札幌間を走行する電車特急「すずらん」である。実はこの「すずらん」に使用されているうちの1つである785系電車が2016年で引退がささやかれており、一部は「スーパー白鳥」で余剰となった789系でまかなうようだが「スーパーカムイ」と快速「エアポート」の直通を中止して「エアポート」を全列車3扉化し、特急型車両自体の使用を減らそうという動きもある。また前記事で挙げた普通列車減便の中でも、始発駅変更により東室蘭~室蘭間が少なくとも1本増える見込みであるから、並行する「すずらん」は「スーパー北斗」「北斗」の増便と引き換えに削減される可能性が濃厚であると思われる。




3. 1日12往復の実現には夜行特急「北斗23-24号」が必要?

車両が足りたとして、次はダイヤを組んでみる。「新幹線に合わせた利便性を確保する」とプレスに記載してあることから、原則北海道新幹線と接続するものと思われる。

時刻は前記事の「風は北へ吹く。北海道新幹線ダイヤ予測(2016年3月26日予定)」をもとに行う。下りから見ていくと現在の「スーパー北斗1号」は函館622発だから、この列車は北海道新幹線からの接続を受けることは出来ない。接続するとしたら次の函館813発「スーパー北斗3号」からであろう。ここからは北海道新幹線1便あたりに「スーパー北斗」「北斗」がぞれぞれ接続するとする。もし順当に充てるとすると、現状の下り最終である函館1914発の列車はおそらく10本目となり、付番するとなると「北斗19号」となる見込みである。

さて残る2本はどこに入るのか。現行の「北斗17号」(函館1914発)は札幌2257着であるから、北海道新幹線開業による需要増を目論見、1本後に「スーパー北斗」を設けられるのではないだろうか。そうなると北海道新幹線との接続も見て函館を2020に出発すれば接続できそうである。もしこの列車が運行するとして札幌まで3時間30分で結ぶとすると到着は2350。ギリギリ日を跨がなくて済むし、札幌駅一斉終電発車時刻2359にも間に合う。

しかしあと1本残っている。1つは函館発7時台に入れる案であるが、北海道新幹線との接続を受けないため需要は多くは見込めない。かつては函館704発があったようだけど、この列車は不祥事前に時速130kmで運転していた列車で、今では先述の622発に繰り上げられている。ではどこに入れるのか。答えは「夜行」である。青函急行「はまなす」や各種寝台列車は北海道新幹線開業と同時に廃止されるが、その代替として夜行特急「北斗23-24号」を運行するのではないだろうか。かつて快速「ミッドナイト」が運行されていて廃止に追い込まれたが、今回は特急料金も取れることもあって多少は収益力も増しているはずである。函館を23時台後半に出発してのんびりと運行し札幌に5時台後半に到着すれば上出来であろう。

さてこの夜行特急「北斗23-24号」の車両はどこから捻出するのか。かつて夜行特急として運行していた「まりも」「利尻」「オホーツク9-10号」は、少なくとも晩年にはキハ183系を用いて運行し、夜行運用につくときだけB寝台開放を1両増結していた。これと同様のことをキハ183系「北斗」に施せばよいのではないだろうか?そうとなれば現在「はまなす」で使用されている14系-24系客車の座席車は少なくとも廃車できるし、寝台車も有効活用できるかもしれない。もしニーズが無ければ数年のうちに「まりも」「利尻」「オホーツク9-10号」と同様に臨時運転化や廃止されるはずだから、それまで長い目で見つめるのもいいかもしれない。


4. 結び

  • 「すずらん」は「北斗」系列増発に伴い削減される
  • 「サロベツ」は「北斗」用車両捻出のため廃止される可能性がある

「スーパー北斗」「北斗」1日12往復の中には、「はまなす」の代替ともとれる夜行特急「北斗23-24号」が含まれている可能性がある
この予測はあくまでも参考程度にしていただきたい。開業4カ月前、ダイヤ改正報プレス1カ月前ですと、やはりこれが限界だと思います。ダイヤ改正プレスが出た際に照らし合わせてみようと思います。

今後北海道新幹線の臨時列車および他のアクセス列車についても予測してまいりたいと思います。

コメント

  1. ふーふー より:

    夜行特急はないですよ。
    はまなすのはすずらんで代替が発表されてますし、その時間であれば函館接続ができれば十分です。
    札幌圏内は飛行機で事足りますし、必ずしも100%新幹線と在来線を接続させる必要性もありません。
    現状(不祥事前も含めて)でも北斗は白鳥以下の本数、白鳥は新幹線以下の本数ですので13往復まで増便されるかどうかすら怪しいと思いますよ。

  2. 快速++ より:

    コメントありがとうございます。北海道新幹線の1日13往復と北斗系列の1日12往復は公式プレスに書かれた決定事項ですから、これに関しての異論はJR北海道に直接お問い合わせください。その上でご回答させていただきます。
    北斗系列12往復についてのダイヤ予測ですが、私自身も夜行特急の運行については積極的に予測しているのではなく、あくまで最後の1往復が昼間時間帯に入る可能性が低いため、夜行の可能性があると述べています(上では述べませんでしたが、もし昼間に1往復足そうとするとさらに運用が増え、またどこかから車両を持ってこなうてはならなくなる可能性があり、「サロベツ」などの廃止可能性が高くなります。しかし上で述べた方式の夜行列車であれば時間帯がずれることから、昼間と同じ車両を流用することができます)。コメントを受けまして、「はまなす」の代替が「すずらん」になる可能性が高いという外部記事をいくつか読ませていただきました。これによりますと、JR北海道は夜行特急に消極的なものの、北斗沿線自治体からは代替要望が出ているようで、まだどうなるかわからないというのが実情です。
    このダイヤ予測はあくまで現在ある情報から推測しているに過ぎず、全てが当たる可能性は0といっても過言ではありません。12月18日にプレスが出ると思われますから、それと照らし合わせてみようかと思います。

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