重慶軌道交通は2018年6月8日、プレスリリースにて6月11日に地下鉄5号線と地下鉄10号線でダイヤ改正を行うと公表した( 5、10号线延长运营时间 全线网开收班时间一致 )。今回はこれについて見ていく。
1. 運転時間帯の拡大へ
今回の2018年6月11日重慶軌道交通ダイヤ改正では、地下鉄5号線と地下鉄10号線でともに2017年12月28日開業以来約5か月半ぶりにダイヤ改正を実施した。
今回のダイヤ改正では、両線とも運転時間の拡大を実施した。
まずは地下鉄5号線。初電は国博中心発大龍山行きが国博中心7時30分発から6時30分発に、大龍山発国博中心行きが大龍山7時30分発から6時30分発に、それぞれ1時間ずつ繰り上がった。
また終電は国博中心発大龍山行きが国博中心20時30分発から22時30分発に、大龍山発国博中心行きが大龍山20時30分発から22時30分はtに、それぞれ2時間ずつ繰り下がった。
次に地下鉄10号線。初電は鯉魚池発王家庄行きが鯉魚池7時30分発から6時30分発に、王家庄発鯉魚池行きが王家庄7時30分発から6時30分発に、それぞれ1時間ずつ繰り上がった。
また終電は鯉魚池発王家庄行きが鯉魚池20時30分発から22時30分発に、王家庄発鯉魚池行きが王家庄20時30分発から22時30分はtに、それぞれ2時間ずつ繰り下がった。
これにより運転時間は地下鉄1号線、地下鉄6号線、モノレール2号線、モノレール3号線と同一になったようだ。
2. 減量ダイヤ実施へ
また今回の2018年6月11日重慶軌道交通ダイヤ改正では、地下鉄5号線・地下鉄10号線ともに減量ダイヤを実施する。
地下鉄5号線は全線で終日8分間隔で運転されていたが、今回のダイヤ改正で8分間隔の運転は平日朝夕ラッシュ時のみとなり、平日昼間と土休日終日は11分間隔での運転に減便し、輸送力が27.3%減少することとなった。
このことから昼夕輸送力比(日本の基準で適正値60〜78%/推奨値66%~75%)は100.0%から72.7%に変化し、昼間の空気輸送が改善されることとなった。
また地下鉄10号線も鯉魚池~重慶北駅北広場~江北空港T2ターミナル間では終日8分間隔、江北空港T2ターミナル~王家庄間は終日8分間隔と16分間隔の交互運転で平均12分間隔の24分サイクルダイヤで運転されていたが、今回のダイヤ改正で24分サイクルダイヤでの運転時間帯は平日朝ラッシュ時のみとなり、平日昼間と土休日終日は1サイクルの運転本数はそのままで30分サイクルダイヤに広がり、鯉魚池~重慶北駅北広場~江北空港T2ターミナル間では10分間隔、江北空港T2ターミナル~王家庄間は10分間隔と20分間隔の交互運転で平均15分間隔の運転となり、輸送力が20.0%減少することとなった。
このことから昼夕輸送力比(日本の基準で適正値60〜78%/推奨値66%~75%)は100.0%から80.0%に変化し、昼間の空気輸送が改善されることとなった。
3. 結び
今回の2018年6月11日重慶軌道交通ダイヤ改正では、中国の地下鉄にしては珍しく減量ダイヤを実施した。
今後路線拡大が見込まれる重慶軌道交通でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
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