阪急電鉄は2018年12月7日、プレスリリースにて2019年1月19日に京都線でダイヤ改正を行うと公表した( 2019年1月19日初発より阪急京都線のダイヤ改正を実施します )。またOsaka Metroは2018年12月7日、プレスリリースにて2019年1月19日に堺筋線でダイヤ改正を行うと公表した( 堺筋線のダイヤ改正を行います )。今回はこれらについて見ていく。
2019年3月16日全国一斉ダイヤ改正まとめについてはこちら!
1. 平日朝ラッシュ時に増発へ
今回の2019年1月19日阪急京都線ダイヤ改正では、2013年12月21日の西山天王山開業に伴うダイヤ改正以来約5年1か月ぶりに京都線系統でダイヤ改正を実施する。
阪急電鉄では概ね毎年ダイヤ改正を行っている印象があるが、宝塚線系統や神戸線系統がそれぞれ単独でダイヤ改正を行っていることから、阪急電鉄全体としては2018年7月7日宝塚線系統ダイヤ改正以来約6か月ぶりとなっている。
そんな約5年ぶりとなる阪急京都線ダイヤ改正では、平日朝ラッシュ時に増発される。河原町発梅田方面では朝ラッシュ時より前の時間帯で河原町6時39分発快速急行梅田行きと河原町6時42分発地下鉄堺筋線直通準急天下茶屋行きがそれぞれ1本増発されることとなった。
また梅田7時30分発河原町行き快速急行が1本増発されるほか、梅田7時台発の通勤特急2本が快速急行に格下げされ淡路に追加停車することとなった。
また平日夕方では、河原町発梅田方面において通勤特急から茨木市で準急に接続できる時間帯を河原町16時48分~19時10分発の通勤特急から河原町16時49分発~21時10分発の梅田方面夕方全列車に拡大された。
ではなぜ今回のダイヤ改正で淡路停車の列車を増やしたのか。淡路は京都線と千里線の交点であり、京都線から天神橋筋六丁目・地下鉄堺筋線方面へ抜ける際に使用される。またJR西日本が2019年3月16日におおさか東線を開業させることで、近隣にJR淡路が開業し新大阪方面への乗り換えが淡路で可能となる。このことから現在は阪急京都線沿線から新大阪へのアクセスはJR京都線に劣っているが、東海道新幹線27番線ホームに使用されて幻となってしまった新大阪と淡路を結ぶはずだった阪急新大阪連絡線の役割をおおさか東線が果たすことになったことからも、阪急京都線沿線からも新大阪方面へのアクセスが良くなり、少しでもニーズをとりたいということなのだろう。
また平日昼間は梅田発河原町方面にて発車順が変わり特急の直後が準急から普通列車に変わったことから、普通列車が南茨木まで先着から正雀での通過待ちに変更されることとなった。この影響で梅田9時台の普通正雀行き1本が削減されている。
このほか洛西口5時54分発普通梅田行きが高槻市6時07分発普通梅田行きに短縮されるほか、茨木市6時29分発普通梅田行きが高槻市6時24分発普通梅田行きに延長されることとなった。また千里線では朝の普通淡路行き2本をそれぞれ普通北千里行きと普通高槻市行きに延長することとなった一方、天神橋筋六丁目7時台~10時台発の普通列車が1本削減されることとなった。どうやら運転区間を延長するにあたり運用数を増加させないために梅田・天六側で減便を行ったようだ。
2. 京とれいん増備で快速特急増発へ
また今回の2019年1月19日阪急京都線ダイヤ改正では、土休日に運転される京阪間ノンストップ列車が増発される。
2018年現在快速特急用車両は6300系6両編成京とれいん1編成のみであるため、概ね2時間隔での運転で1日4往復のみであったが、2019年3月下旬に7000系を2ドア6両編成に改造し京とれいん雅洛として導入することが決まったため、快速特急を増発することが可能となった。これにより前もって今回の2019年1月19日ダイヤ改正が組まれることとなった。
ただ十三駅ホームドア設置に伴い6300系京とれいんが十三に停車できなくなることから、十三通過の快速特急Aが導入される。種別の最後にAがつくのは、2003年3月19日ダイヤ改正で消滅した東武伊勢崎線準急A以来だろう。
快速特急Aと快速特急合わせて1日7往復の運転となり昼間毎時1本の運転となるが、運転時間帯は梅田発河原町行き一番列車が梅田9時52分発から梅田9時32分発に20分繰り上がる他は変わっていない。このため時刻表上は快速特急Aが3往復増発されただけにとどまることとなった。
なお、2019年1月19日~2月17日の運転日は6300系京とれいんは点検のため快速特急Aは3ドア6両編成の一般型車両による運転となるほか、先述の通り7000系京とれいん雅洛は3月下旬運転開始のためそれまで快速特急は3ドア6両編成の一般型車両による運転となる。
このほか土休日ダイヤでは、梅田16時台・17時台発の準急河原町行き毎時6本中毎時3本が昼間同様地下鉄堺筋線天下茶屋始発となったほか、河原町15時台・16時台の準急梅田行き毎時6本中毎時3本が昼間同様地下鉄堺筋線天下茶屋行きとなったことで、梅田~淡路間で減便を実施することとなった一方、天神橋筋六丁目~淡路間では増発された。
また、土休日朝には高槻市5時59分発準急梅田行きが増発された。JR京都線では2本目の快速が高槻を6時00分に出発することから、早朝にも優等列車を運転しようということになったのだろう。
なお平日昼間は河原町方面の発車順番が変更となったが、土休日昼間については現行のまま据え置かれることとなった。
3. 結び
今回の2019年1月19日阪急京都線ダイヤ改正では、平日朝に速達列車が増発されたほか、淡路停車列車が増加したことにより天神筋橋六丁目方面への利用が便利となる。
また京とれいんの増備により土休日に快速特急Aが3往復増発され、快速特急と合わせて昼間に毎時1本の京阪間ノンストップ列車が設定されることとなった一方、阪急電鉄では京阪特急プレミアムカーやJR西日本新快速Aシートなどの有料座席の導入は見合わせることとなった。
前回の阪急京都線ダイヤ改正が5年前なだけに次回のダイヤ改正も当分先になりそうだが、今後阪急京都線でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
コメント
次は淡路付近の高架完成時かな。でも下新庄周辺の用地買収が遅れているから予定の2024年に間に合わないかもしれない
平面交差が解消されてかなりダイヤ改善が見込めるので早く完成してほしいが