京とれいん増備で快速特急増発か! 阪急京都線ダイヤ改正予測(2019年内予定)

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阪急電鉄は5月22日、プレスリリースにて快速特急用京とれいんを増備すると公表した( 駅や車内におけるインバウンド施策を進めます )。今回はこれから2019年の阪急電鉄ダイヤ改正について見ていく。

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1. 京とれいんの増備へ

今回の2019年阪急電鉄ダイヤ改正予測では、7000系を改造することで京とれいんが1編成増備される。ダイヤについては本年(2018年)秋に公表される予定である、と上記プレスリリースに記載されている。

ただ2018年11月26日現在、秋の臨時列車シーズンにもかかわらず京とれいん増備に関する内容が一切記されていない。秋といえば11月までのことを指すと思われることから、公表が遅れている可能性があり、現状では最速の場合2019年3月のダイヤ改正で反映される可能性がある。

2018年現在京とれいんに使用されている6300系は、1975年の導入当時、国鉄大阪鉄道管理局で運転されていた新大阪をも通過する153系新快速に対抗するために、2ドア8両編成転換クロスシートの特急・快速特急用車両である。正に私鉄王国・関西の全盛期を華やかに彩った車両で、当時の陳腐化しきった国鉄総局に業を煮やした国鉄大阪鉄道管理局が、新快速用新型車両を導入させるためにこの阪急6300系に総局幹部を乗せて新形式導入にこじつけさせたこともあり、新快速の歴史にとっても非常に重要な車両である。この国鉄新形式こそが後に1979年より導入された117系新快速である。

しかし国鉄分割民営化後、JR西日本により新快速による猛攻がさらに強まり、1997年と2001年に特急停車駅を増加したことで2ドアでは乗降に難をきたすことから、2010年に3ドア車に置き換えられた。その後現2011年にそのうち1編成が6両編成に短縮されリニューアル工事を行い、京とれいんとして土休日のみ運転の快速特急4往復に割り当てられることとなった。

ただ、今回新たに京とれいんに改造されることとなった7000系は3ドア車となっている。このことから、JR西日本223系新快速Aシートのように3ドアのうち中扉を封鎖して改造を行うのではないだろうか。

なお、京とれいんや京都線特急用9300系では、無料のwi-fiを利用できるようにする。京阪間で競合する京阪やJR西日本では有料座席か特急でしか無料wi-fiを使うことができず、料金不要で使えるのはサービス向上となるようだ。

京阪では2017年8月20日ダイヤ改正より特急にプレミアムカーを連結し、2020年度には3000系にも導入することが決まった。またJR西日本でも2019年3月ダイヤ改正より223系1000番台新快速の一部にAシートを導入し、京阪間鉄道各社で付加価値を付けた座席を連結した列車が急速に導入されている。このような環境の中、あえて料金不要のままサービス向上に努めたのは、特に近隣を走る新快速と差をつけたいためであろう。




2. 土休日は増発へ

また今回の2019年阪急電鉄ダイヤ改正予測では、京とれいんが2編成になることから、土休日に運転している快速特急を増発することができる。

現在京都線では土休日に4往復の快速特急を運転しており、東行き(河原町方面)は梅田9時52分発から15時32分発まで、西行き(梅田方面)は河原町10時41分発から16時41分発まで、概ね2時間間隔で運転されている。

しかし京とれいんが1編成から2編成に増強されると、2時間間隔から1時間間隔へ短縮することが可能であり、毎時1本の分かりやすいダイヤとなる。そうなれば利用者視点でわかりやすいダイヤとなり、利用しやすくなるものと思われる。

また、運転時間の拡大はあるのだろうか。現在、京阪快速特急洛楽は、土休日は上り(京都出町柳方面)は淀屋橋9時00分〜11時00分発、下り(大阪淀屋橋方面)は出町柳16時00分発〜18時00分発で設定されている。

京阪は車両が特急と共通のため、上りと下りで運転時間帯が異なっていても差し支えないことから、出町柳行きは朝、淀屋橋行きは夕方に設定されている。

また、京阪快速特急よりも朝は運転時間帯が早く、夕方は遅いことから、阪急も運転時間帯を前1時間程度繰り上げ、後ろ2時間程度繰り下げしても需要があるのではないだろうか。

3. 平日への運転拡大はあるか

また今回の2019年阪急電鉄ダイヤ改正予測では、土休日のみ運転の快速特急の運転日が拡大する可能性がある。

大阪と京都を結ぶ京阪は、2016年3月19日より快速特急洛楽を土休日定期化したが、1年も経たない2017年2月25日ダイヤ改正より平日にも定期列車として設定されている。ともなると、今回の京とれいん増備により阪急でも快速特急の平日運転を実施するようになる可能性はあるのではないだろうか。


4. 結び

今回の2019年阪急電鉄ダイヤ改正予測では、京とれいん増備により京都線で快速特急の増発が見込まれる。また京阪同様、平日にも広がるか見どころだ。

また京とれいんが運用される快速特急停車駅である淡路には、2019年3月ダイヤ改正でJR西日本おおさか東線JR淡路駅が接続する予定であり、新大阪や学研都市線方面からの利用が便利になることから、阪急にとって少なからず需要拡大が期待できそうだ。

周囲の鉄道各社で急速な変化が起きる中、今後阪急電鉄がどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。

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