済南軌道交通は2019年3月14日、プレスリリースにて4月1日に地下鉄1号線を開業すると公表した( 济南轨道交通1号线正式开通 )。今回はこれについて見ていく。
1. 新規開業へ
今回の2019年4月1日済南軌道交通ダイヤ改正では、済南軌道交通初の路線となる1号線が開業した。
済南軌道交通1号線は方特~済南西駅~工研院間を結ぶ26.27km、11駅の路線となっている。地下駅は11駅中4駅しかなく、ほぼ高架路線となっている。また中国鉄路済南西駅と接続しているものの済南市中心部から西に遠く離れたエリアを南北に走行しており、駅間距離が長くなっているほか、最高速度も100km/hと市中心部を走る地下鉄と比べると速く、4両編成B型車と短い編成での運転となっている。全線所要時間は34分となっている(外部サイトの路線図はこちら)。
今回の済南軌道交通の開業により、中華人民共和国(香港含む)で35都市目の軌道交通開業都市となったほか、中華人民共和国15の副省級市すべてで都市鉄道が運転することとなった。
軌道交通1号線の運転間隔は、平日朝夕ラッシュ時は7分45秒間隔、平日昼間及び土休日終日は9分間隔で運転しており、昼夕輸送力比(日本の基準で適正値60〜78%/推奨値66%~75%)は86.1%となっている。
初電は南行き・下り(方特発工研院行き)が方特6時00分発、北行き・上り(工研院発方特行き)が工研院6時00分発となっている。
また終電は南行き・下り(方特発工研院行き)が方特21時30分発、北行き・上り(工研院発方特行き)が工研院21時30分発となっている。
2. 結び
今回の2019年4月1日済南軌道交通ダイヤ改正では、初の路線となる軌道交通1号線が開業したことにより、さらに多くの都市で都市鉄道が利用できるようになった。
済南軌道交通はまだ済南市の西のはずれしか路線がないが、今後市中心部も含め路線開業を行う予定だ。
今後済南軌道交通の路線拡大に合わせ、どのようなダイヤ改正を実施するのか、楽しみにしたい。
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