JR北海道は2020年5月7日、札沼線電化区間でダイヤ改正を行った。今回はこれについて見ていく。
1. 非電化区間廃止でサイレントダイヤ改正実施へ!
今回の2020年5月7日JR北海道ダイヤ改正では、札沼線北海道医療大学~新十津川間廃止に伴い、札幌~北海道医療大学間の存続区間でダイヤ改正を行った。
札沼線北海道医療大学~新十津川間の最終運転は2020年5月6日に実施するはずだったが、新型コロナウイルス感染拡大防止による緊急事態宣言の発令により2020年4月17日に打ち切られていた。
もっとも部分廃止があれば行先変更があるのでダイヤ改正を行うことがあるのは珍しいことではないが、札沼線は札幌発着列車は回送を除き全て電車で運行しており存続区間の北海道医療大学までしか乗り入れないため、既に廃止区間とは運転系統が分かれていた。そのためダイヤ改正を行う必要はなかったのだが、今回の2020年5月7日JR北海道ダイヤ改正では札沼線電化区間でもダイヤ改正を行うこととなった。
2. 気動車の廃止を電車の延伸で代替ヘ
まず今回の2020年5月7日札沼線ダイヤ改正のポイントの1つは、気動車廃止による代替である。
石狩当別~北海道医療大学間では気動車運転の列車が初列車として設定していたため、今回のダイヤ改正で気動車が全廃することになったことに合わせ朝の石狩当別発着の電車を北海道医療大学発着に延ばして救済している。
今回のダイヤ改正で運転区間が延長になったのは下り(北海道医療大学方面)は札幌6時21分発石狩当別行き初電と札幌8時54分発石狩当別行きの2本、上り(札幌方面)は石狩当別7時05分発札幌行き、石狩当別7時25分発札幌行き、石狩当別9時30分発札幌行き、石狩当別9時53分発札幌行きの4本となっている。このうち2往復は気動車の廃止による代替となっており、ダイヤ改正前同様北海道医療大学の初列車で札幌に7時47分に到着できるよう組まれている。
このほか石狩当別に気動車が乗り入れなくなったことで気動車の削減分列車密度が減ったことで、石狩当別~北海道医療大学間で最大15分程度時刻を変更している。ただもともと気動車を運転していた時刻に電車を運転することとなったものなので、大きく変化しているわけではないようだ。
なお今回のダイヤ改正では札幌~八軒間では時刻変更を行っていないほか、他の路線のダイヤ改正も行わなかった。
3. 結び
今回の2020年5月7日JR北海道ダイヤ改正では、札沼線非電化区間の廃止に伴い存続した電化区間でもダイヤ改正を行った。
今後JR北海道でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
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