深圳地下鉄は2020年8月17日、weiboにて8月18日に地下鉄6号線と地下鉄10号線を開業すると公表した( 深圳地铁6、10号线将于8月18日上午正式开通初期运营! )。今回はこれについて見ていく。
1. 新線開業で郊外アクセスの利便性向上へ!
今回の2020年8月18日深圳地下鉄ダイヤ改正では、地下鉄6号線と地下鉄10号線を開業した。
まずは地下鉄6号線。今回開業したのは科学館~松崗間の26駅間、48.0kmとなっている。6両編成A型車で運転しており、最高速度は100km/hで全線所要時間は1時間10分となっている(外部サイトの路線図はこちら)。途中深圳北駅も通ることから中国鉄路とも乗り換えが可能である。
運転間隔は平日朝夕ラッシュ時は科学館~陽台山東間は約4分35秒間隔、陽台山東~松崗間は約9分10秒間隔となっている。
初電は北行き下り(科学館発松崗行き)が科学館6時20分発、南行き上り(松崗発科学館行き)が松崗6時22分発となっている。
また終電は北行き下り(科学館発松崗行き)が科学館23時00分発松崗行き全線運転のほか、科学館23時30分発鳳凰城行き区間列車も運転している。また南行き上り(松崗発科学館行き)が松崗23時00分発科学城行き全線運転のほか、松崗23時30分発鳳凰城行き区間列車も運転している。
2. 新線開業で香港と深圳市郊外へのアクセス向上へ!
次に地下鉄10号線。今回開業したのは福田口岸~双擁街間の29駅間、22.0kmとなっている。8両編成A型車で運転しており、最高速度は80km/hで全線所要時間は53分となっている(外部サイトの路線図はこちら)。
途中華為(ファーウェイ)駅もあるほか、香港特別行政区への入境施設のある福田口岸を発着していることから香港方面へのアクセスもはかどり、また平湖では中国鉄路と乗り換えることができるなど深圳市中心部やファーウェイから郊外へのアクセス路線への接続の意味合いが強い。
ただし4号線福田口岸は港鉄(深圳)管轄のため駅改札内設置のカードリーダーに香港交通ICカード八達通をかざすと港鉄MTR東鉄線落馬洲乗車時に3香港ドル割引となるのだが、10号線福田口岸は4号線と別駅舎で改札外乗り換えかつ深圳地下鉄管轄のため、東鉄線ICカード乗り継ぎ引きが効かない。そう考えると深圳地下鉄4号線で行けるところは4号線で行った方が良さそうだ。
運転間隔は平日朝夕ラッシュ時は福田口岸~雪象間は約5分40秒間隔、雪象~双擁街間は約11分20秒間隔となっている。
初電は北行き下り(福田口岸発双擁街行き)が福田口岸6時17分発、南行き上り(双擁街発福田口岸行き)が双擁街6時20分発となっている。
また終電は北行き下り(福田口岸発双擁街行き)が福田口岸23時00分発双擁街全線運転のほか、福田口岸23時30分発甘坑行き区間列車も運転している。また南行き上り(双擁街発福田口岸行き)が双擁街23時00分発福田口岸行き全線運転のみとなっている。
福田口岸からの地下鉄10号線の終電は区間運転も含めると地下鉄4号線と比べ30分程度遅いのだが、港鉄MTR東鉄線の落馬洲行き最終は繰り下がらないので、電車での香港から深圳への移動は相変わらず羅湖経由の方が遅くまで使えることには変わりない(もっともこのご時世で深圳湾口岸以外の旅客の出入境を禁止しているので意味がないと言われればそれまでだが)
3. 結び
今回の2020年8月18日深圳地下鉄ダイヤ改正では、2路線同時開業により郊外移動がし易くなった。
今後も新線開業や路線延伸が続く深圳地下鉄でどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
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