JR西日本は8月24日、プレスリリースにて2017年秋の臨時列車を公表した( 秋の臨時列車の運転 )。今回は東海道・山陽・九州の各新幹線の2017年夏の臨時列車運転について見ていく。
1. 東海道新幹線は堅調な伸び
JR東海の秋の臨時列車の運転によれば、今回の2017年秋期間に東海道新幹線では期間中「のぞみ」を昨年より228本増やすとした。
JR西日本によれば昨年より「のぞみ」を100本増発するとしており、合計892本運行するとした。年々「のぞみ」利用者数が増えているものの、臨時列車のみの本数でいえば1日平均東海道新幹線「のぞみ」は50本以上なのに対し山陽新幹線「のぞみ」は約15本と抑えられており、依然輸送力に大きな差が開いている。
2. 多頻度「みずほ」は継続運行
山陽新幹線と九州新幹線を直通する「みずほ」のうち2017年3月4日ダイヤ改正で誕生した多頻度「みずほ」は、2017年春・夏に続き秋にも運転されることになった。
原則毎日2往復運転であるが、期間中2日間だけ1本欠けることとなった。
3. 臨時「ひかりレールスター」運転せず
今回2017年秋の臨時列車運転では九州新幹線と直通する臨時「さくら」は山陽新幹線直通が32本、九州新幹線内完結が43本、N700系8両編成による山陽新幹線臨時「ひかり」は45本となった。前回2017年夏の臨時列車運転にて「のぞみ」を潰して運行する異例の列車となった臨時「ひかりレールスター」は、今回の2017年秋の臨時列車運転では運転は見送られた。そもそも秋期間(10月~11月)は他の春・夏・冬期間と比べて、ゴールデンウィークやお盆・シルバーウィーク(9月のため夏期間)・年末年始などの大規模な帰省ラッシュがない。そのためピーク時需要が他期間と比べて小さくなることは必然で、新大阪15時14分着の列車が今回のみ設定されなかった可能性もある。
3. 結び
今回2017年秋の臨時列車運転では春・夏・冬と比べ小規模ゆえ、全体的に運行本数が抑えられ、前回夏の臨時列車で誕生した「のぞみキラー」のひかりレールスターも運行を見送った。冬には年末年始という大規模な帰省ラッシュがあるので、その際に「のぞみ」潰しの「ひかりレールスター」が運行されるのか、はたまた違った形での臨時列車が運行されるのか、注目したいと思う。
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