JR西日本は2019年8月23日、プレスリリースにて2019年10月~11月に運転する秋の臨時列車について公表した( 2019年秋の臨時列車の運転について )。今回は2019年10月~11月に運転される東海道・山陽・九州の各新幹線の臨時列車について見ていく。
1. 東海道新幹線でも引き続き増発へ
JRグループ各社では例年に引き続き多客期を中心に新幹線では臨時列車の増発、在来線特急では増結を中心に行われる。今回は東海道・山陽・九州の各新幹線の亜期の臨時列車について前年と比べながら見ていく。
まずはJR東海のプレスリリースによると、今回の2019年10月~11月東海道新幹線秋の臨時列車運転における総運転本数は23,625本(前年比333本増、1.4%増)となっている。
2. 臨時列車本数据え置きも速達型「ひかりレールスター」設定ならず
またJR西日本のプレスリリースによると、今回の2019年10月~11月山陽新幹線秋の臨時列車運転期間では期間中「のぞみ」は1,002本(前年比60本増、6.4%増)、うち博多発着「のぞみ」は666本(前年比23本増、3.9%増)、「みずほ」206本(前年比46本減、18.3%減)、「さくら」25本(前年比10本減、28.6%減)、「ひかり」64本(前年比7本減、9.9%減)となり、総じて山陽新幹線の臨時列車は1,297本(前年比3本減、0.0%減)となっている。
臨時列車に限れば僅かに減便となっているが、2019年3月16日ダイヤ改正で臨時「みずほ」のうち1往復が定期化しているため、総運転本数としては増加している。
ただ、今回の臨時列車運転では2018年5月より継続的に運転されている速達型臨時「ひかりレールスター」の設定が消滅した。姫路発着だったこともあり割引きっぷを設定していたが、あまり利用が芳しくなかったようだ。
3. 九州新幹線は定期化で臨時列車削減へ
またJR九州のプレスリリースによると、今回の2019年10月~11月九州新幹線秋の臨時列車運転期間では期間中「みずほ」は206本(前年比46本減、18.3%減)、「さくら」は68本(前年比3本減、4.2%減)、そのうち博多発着の九州新幹線内完結「さくら」が43本(前年比7本増、19.4%増)となり、総じて九州新幹線の臨時列車は274本(前年比49本減、15.2%減)となっている。
「みずほ」が減っているのは2019年3月16日ダイヤ改正でほぼ毎日運転の「みずほ」2往復中1往復が定期化したためであり、こちらも山陽新幹線同様総運転本数は増えている。
4. 結び
今回の東海道・山陽・九州新幹線秋の臨時列車運転では、定期列車と合わせれば前年より微増している。
今後どのような臨時列車が設定されるのか、見守ってゆきたい。
コメント