2017年3月のダイヤ改正は、JR、私鉄ともに新車の導入が多く、それに伴うダイヤ改正も多く行われそうだ。今回はそれについて見ていく。
1.西武鉄道40000系
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西武鉄道40000系は、平日は西武池袋線から東京メトロ有楽町線、土休日は西武秩父線から東京メトロ副都心線、東急東横線を経てみなとみらい線まで直通する座席指定制ライナーに用いられる車両である。今回2017年3月ダイヤ改正の大きな目玉の一つとなることは間違いないだろう。
2.東武鉄道500系
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そしてもう一つの大きな目玉が東武鉄道500系(Revaty)である。既存のスペーシアは6両固定であるが、Revatyは3両編成単位なので分割併合が可能であり、最近の分割併合をなくそうという動きに逆行する革新的な動きで、日光線のみならず伊勢崎線の館林や東武野田線にも乗り入れる、マルチな特急列車として活躍しそうだ。
3.JR九州819系、JR東日本EV-E801系
今回のダイヤ改正で交流蓄電池車が東西で導入される。JR九州819系は既に1編成のみ運用されているが、今回のダイヤ改正までには6編成に増備され、若松線のすべての運用が819系となる可能性が高い。またJR東日本では男鹿線にEV-801系を1編成導入する。こちらはすべての編成とはならないようで、直流蓄電池車EV-301系を導入した烏山線と似たような状況になると思われる。
4.JR西日本323系
本年12月24日から運行を開始するのが、大阪環状線用323系である。これまでの103系や201系の4ドアから3ドアに減らされるが、ドアの減少に伴う停車時間の増加分は起動加速度の向上及び実質最高速度の向上でまかなえるものと思われる。Osaka loop project の一環として行われており、2017年3月には昼間の大阪環状線運用が全て3ドア車で統一される可能性がある。
5.東京メトロ13000系、東武鉄道70000系
日比谷線及び東武伊勢崎線普通列車用7両編成の東京メトロ13000系及び東武鉄道70000系の導入も今回のダイヤ改正になるものと思われる。これは、現状18m8両のところを20m7両とすることで、東武伊勢崎線内でのドア位置の統一化が図られ、5ドア車がなくなることにより座席数の増加が見込まれる。東武鉄道20000系列については、東武鉄道ワンマン各線で用いられている8000系の置き換えが濃厚なようだ。
6.西日本鉄道9000形
西でも新車の導入が行われる。それが西日本鉄道9000系である。2両編成と3両編成単位があり、現状4両編成が多い普通列車用の置き換えと考えると、減車が考えられそうだ。
7.JR東日本E721系1000番台
仙台地区に投入され始めているのが、4両編成の721系1000番台である。従来721系は2両編成しかなかったが、運転席を省略できる4両編成を導入することにより、導入コストが総じて安くなるととも定員数を増やすこともできる。721系1000番台76両の投入で719系狭軌車の82両を置き換えるようで、定員が増えた分減車が行われるようだ。
8.結び
今回のダイヤ改正では新車導入により様々な新しいダイヤを組む列車がある一方で、新車の投入によって減車される線区もある。4日後に迫ったダイヤ改正一斉公表を楽しみにしたい。
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