東京都交通局は2020年3月10日、プレスリリースにて3月28日に日暮里・舎人ライナーでダイヤ改正を行うと公表した( 日暮里・舎人ライナーのダイヤを改正します )。今回はこれについて見ていく。
1. 車両増備で増発へ!
今回の2020年3月28日東京都交通局ダイヤ改正では、2017年5月29日東京都交通局ダイヤ改正以来約2年10か月ぶりに日暮里・舎人ライナーでダイヤ改正を行った。
今回のダイヤ改正に合わせ330形を2本増備し、増発を行った。
平日朝ラッシュ時は3分20秒間隔から3分15秒間隔に短縮し輸送力を2.6%増加した。
ただこれでも混雑率は188%から183%にしか改善せず、運営主体の東京都が掲げる混雑率180%以下は達成できない。今後も足立区内を中心に沿線人口の増加が見込まれることから、平日朝ラッシュ時は3分間隔に増発しないと中長期的な混雑率180%以下は目指せないだろう。
また平日夕ラッシュ時は4分30秒間隔から4分10秒間隔に短縮し、輸送力を8.0%増加した。
なお平日・土休日昼間は6分間隔のまま変わりないことから、昼夕輸送力比は75.0%から69.4%に変化した。
このほか平日深夜は24時台以降に運転していた見沼代親水公園から舎人公園への回送列車を営業運転に変更し、見沼代親水公園発舎人公園行きを9本増発した。これにより見沼代親水公園からの平日の終電は24時12分発の日暮里行きから25時03分発の舎人公園行きに変更となった。
また土休日は見沼代親水公園23時37分発日暮里行き終電の後に運転していた舎人公園への回送列車を営業運転に変更し、見沼代親水公園24時25分発舎人公園行きまでの7本の舎人公園行きを増発した。
まあ都営大江戸線の終電到着時刻が25時10分着であることを考えると25時台発の終電もあり得るのかもしれないが、それにしても遅い終電の設定となったようだ。
2. 結び
今回の2020年3月28日東京都交通局ダイヤ改正では、車両増備に伴い日暮里・舎人ライナーの増発を行った。
しかし未だに平日朝ラッシュ時の輸送力は十分とは言えず、まだまだ増発を図る必要がありそうだ。
今後都営日暮里・舎人ライナーでどのようなダイヤ改正を実施するのか、見守ってゆきたい。
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